皆さんこんにちは。
茨城県鹿嶋市でサッシやガラス、ドア、ウッドデッキ、カーポートなどのリフォームを手掛けている株式会社二葉屋です。
梅雨明けにはうだるような暑さが待っていますが、前回のブログでは、熱中症は家の中でも起きるということをご紹介いたしました。
茨城県では昨年、梅雨明けした7月29日〜8月2日のたった5日間で、計350人以上が熱中症になったというニュースがあったほどです。
そこで、前回に引き続き、熱中症にも関わる住宅での窓の重要性についてご紹介いたします。
■熱の出入りが最も多い窓の見直しを
消防の救急搬送のデータによれば、熱中症が最も多く発生しているのは「住宅」です。その割合は約40%に達し、2位の「道路」の約3倍にもなります。家の中にはエアコンもあるはずなのに、なぜこれほどまで熱中症が発生しやすいのでしょうか。
理由は大きく分けると2つあります。1つは、窓からの熱の侵入です。家の中には、外部の熱が床・壁・屋根などから侵入してきます。そのうち、窓(開口部)から入ってくる熱の割合は、何と約70%! つまり、熱の大部分は窓から侵入してくるのです。壁や床が断熱仕様でも、窓に何の対策も施していなければ、あまり意味がありません。
さらにもう1つの理由は、「家の中は安全だ」という先入観です。「熱中症が発生しやすい場所はどこか?」と聞かれた時、多くの方は「道路」「学校のグラウンド」などと答えるでしょう。そして、「家の中なら多少暑くても平気だろう」と考え、「少しくらいは我慢しよう」とエアコンをつけるのをためらってしまうのです。
これらの状況が重なると、窓からどんどん熱が侵入して、家の中があっという間に暑くなります。エアコンを切ったまま昼寝をしたりすれば、その間に熱中症になりかねません。仮にエアコンをつけていたとしても、熱の侵入を防げていないのですから、冷房効率は著しく悪くなるでしょう。熱中症を防ぎたければ、窓の見直しが最も重要なのです。
■熱の流入を防ぐにはガラス選びがポイント
(出典:LIXIL)
暑さを防ぐための窓リフォームにおいて、最も重要なポイントはガラス選びにあります。約70%もの熱が入ってくるというデータは、従来型の1枚ガラスの場合です。これを遮熱・断熱効果のあるガラスに変えるだけで、熱の侵入を大きく抑えることができます。熱中症のリスク軽減に加え、冷房効率もアップし、電気代も節約できるのです。
ところで、一般的に「遮熱」と「断熱」は混同されがちですが、実は少し違うことをご存知でしょうか。簡単にいうと、遮熱は日射熱(直射熱)を防ぐこと、断熱は熱の出入りを防ぐことです。直射日光を防ぎたい部屋の場合は、遮熱性能の高いガラスが向いています。逆に、暑さを防ぎつつも日光を取り込みたい部屋は、断熱タイプのガラスがおすすめです。
また、伝統的な「すだれ」を使ってみてもいいでしょう。もちろん、前回ご案内している「スタイルシェード」で影を作る方法も効果的です。お住まいに合わせてご検討されることをおすすめします。
■リクシルのインプラス、Low-E 複層ガラスがおすすめ
(出典:LIXIL)
断熱・遮熱性能の高い窓ガラスとしておすすめなのが、リクシルの「インプラス」です。複数のガラスを重ね合わせ、内側に特殊なコーティングを施した「Low-E 複層ガラス」なので、性能は抜群。遮熱高断熱型と高断熱型があるため、部屋によって使い分けられます。
また、既存の窓の内側に取り付けるだけなので、工事は簡単。1窓あたり約1時間のスピード施工が可能です。窓のリフォームが難しい、マンションなどにもおすすめできます。
最近は「ステイホーム」が推奨され、家の中で過ごす時間が長くなりました。リビングや寝室など自宅の快適性について、以前にもまして考える機会が増えたはずです。こんな時だからこそ、安心して過ごせる快適なおうちを作るために、窓のリフォームを考えてみてはいかがでしょうか。
そして、二葉屋では一緒に働いてくれる仲間を募集しています。窓ひとつでお客様の暮らしを快適にできる奥深い仕事です。温熱環境をコントロールする技術を身につけて、住まいを次々と快適にしていく仕事に加わってみませんか?働きやすい環境を用意して、皆様のご応募をお待ちしております!